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リーダーが語る日本観光の行方

現代旅行研究所がこのほど刊行した「リーダーが語る日本観光の行方」は、旅行作家の会が開いた「年に一度の大集会」の2006―08年の3年分の内容を一冊にまとめたもの。パネルディスカッションとして温泉を中心とする各観光地のリーダーが、宿や地域の取り組みを語っている。

08年は「わが宿の経営のこだわり」をテーマに大分県長湯温泉、岡山県奥津温泉、岐阜県下呂温泉、徳島県祖谷温泉からパネリストが参加。温泉地として地域の魅力を生かした観光活性化、旅館経営の経験談が、現場で日々観光に従事する経営者としての立場から語られており、興味深い。

本書には大集会で行われた講演も掲載。最後に提言として、旅行作家の会の野口冬人代表の「日本の温泉文化と連泊の傾向について」、竹村節子さんの「最近の温泉事情」の講演内容もまとめている。

観光の現場で日々活躍する地域のリーダーたち。言葉の端々に国内観光、地域活性化へのヒントが隠れている。

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