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ゆけむり号で運転士気分 長野電鉄

信州の善光寺平を縦断する長野電鉄の在籍車両は、鉄道ファンにとって垂涎の名車ばかりです。昨年12月のダイヤ改正から登場した1000系特急「ゆけむり号」は、新宿―箱根温泉などを結んでいた小田急電鉄のロマンスカー元10000系。長野電鉄仕様に4両編成に改良したものの、先頭車の展望席や塗装パターンはロマンスカーのまま。小田急レッドは長野電鉄レッドになりました。

信州湯どころをロマンスカーが走る

長野電鉄

さて7月初旬、その「ゆけむり号」展望席に乗ることができました。長野駅から湯田中駅までの33・2キロの旅です。長野駅から善光寺下駅までは地方鉄道では珍しい地下区間、それから朝陽駅までは速度の出る複線区間で。千曲川に架かる村山橋は国道406号線と併用です。さらに、信州中野駅を過ぎると30―40パーミルの勾配区間に入り、山裾をゆっくり登れば終点の湯田中駅です。

変化に富んだこの区間を展望席の前面窓から望んでいると、気分はすっかり運転士。あっという間の40分でした。

長野駅で「ゆけむり号」と2000系

長野駅で「ゆけむり号」と2000系(新塗装=現在消滅)

湯田中駅では、改良工事によりスイッチバック方式での入駅がなくなったのは少し残念でしたが、そのぶん、駅前温泉と足湯がプチ・サプライズ。1時間のんびり湯に浸かり、満足感いっぱいの鉄ちゃん旅行になりました。

長野電鉄にはこのほか、昭和32年から活躍しているレトロな丸っこい顔の200系も健在です。往年の名車として人気があり、特急運転開始50周年を迎えた今年、問う常時のマルーン色や赤とクリーム色のりんごカラーにリバイバル塗装されています。東急から移籍した8500系、また旧営団日比谷線から3500・3600系が、普通電車として運行していました。

旅は「鉄」道連れ 長野駅駅長さん

今回の旅では、長野駅・山本和昭駅長にたいへんお世話になりました。

きっぷの手渡しから当日の車両運用状況など、きめ細かく教えていただき、特別に須坂車庫見学も手配してもらいました。専門の方の案内による全車種の説明や撮影など取材に応じていただき、大きな大きなお土産です。ありがとうございました。

あらしん...鉄道をこよなく愛するヲタク。鉄ちゃん。一部私鉄を除き、全国の路線を乗車。鉄道好きが高じて車内販売員歴も。現在一人息子を立派にしよう?と鉄道のイベントに連れ出している。

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