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懐かしの車両やコンテナ 京都鉄道博物館にJR貨物が寄贈

2016年春にオープンする京都鉄道博物館(京都市下京区)に、JR貨物から貴重な車両やコンテナなどが寄贈された。

寄贈された車両はEF66―35号機やDD51―756号機。EF66機は吹田機関区に所属し東海道・山陽本線を主に高速コンテナ列車のけん引機として重用された電気機関車。DD51機は晩年に門司機関区に所属し美祢線や山陽・山陰本線の専用貨物フライアッシュなどのけん引機として活躍したディーゼル機関車。貨物列車の車掌車でヨ5000形のヨ5008は、国鉄時代に貨物専用の梅田駅に常備されていたこともある。

3月1日に行われた展示車両譲渡式には、JR西日本の真鍋精志社長やJR貨物の田村修二社長らが出席。譲渡車両の鍵や履歴簿などの物品や感謝状の授受が行われた。

京都鉄道博物館

展示車両譲渡式で正式に寄贈。
右の車両はEF66―35号機

真鍋社長は「貴重かつ懐かしい車両を譲渡していただきました。末永く大切に残していかなければならないと感じています。京都は全国だけでなく海外からもたくさんの方が訪れる場所です。これからは鉄道の歴史も見ていただきたいと思います」とあいさつした。

京都鉄道博物館

公開された館内で語る
真鍋社長

田村社長は「ヨ5008は国鉄時代に廃車となり弊社が保管していました。展示にあたり半年間かけて復元し、登場時の塗装にしました。EF66やDD51は旅客も貨物もけん引できる国鉄時代からの代表的な機関車。博物館で展示していただけることになり感慨深く思っています。これからも地域の関係、経済の発展のため協力していきたいと思います」と語った。

京都鉄道博物館は梅小路蒸気機関車館と一体化され、14年4月に閉館した交通科学博物館(大阪市港区)の展示車両や収蔵物も移設される。鉄道博物館として日本最大級になる予定だ。

なお建設中の館内も譲渡式に合わせて初めて公開された。

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