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さよなら“シゴロク”-JR西日本SLラストラン(1) 記憶にも記録にも残る

SL北びわこ号で引退

シゴロク、ポニーの愛称で親しまれたJR西日本の蒸気機関車C56―160号機が5月27日のSL「北びわこ」号のけん引をもって、営業路線から引退しました。

ラストランは、多くのSLファンや家族連れを乗せて、いつものように北陸本線・米原―木ノ本間の湖北を走りました。木ノ本駅では滋賀県・長浜観光協会会長の岸本一郎さんが駆けつけ「1995年のSL北びわこ号運行開始からけん引してくれたポニー。引退は寂しいですね」と思い出を語ってくれました。

途中の坂田駅ではお気に入りの撮影地で「撮り鉄」。直線区間を快調に走るシゴロクに「お疲れさま!」と手を振って見送りました。

シゴロクは、JR西日本の営業路線で運行できるC57やD51に比べて車体の長さが短く重量も軽いことから、線区を選ばず運行できる万能機でした。山口線・新山口―津和野間のSL「やまぐち」号としても活躍したほか、名古屋市の第三セクターあおなみ線、今春廃線となった三江線でも運転されたことがあります。特に、イベント運行で瀬戸大橋を渡り、唯一「海の上を走ったSL」として記憶にも記録にも残るSLでした。

(次の記事)さよなら“シゴロク”-JR西日本SLラストラン(2) 滋賀湖北、山口で有終

(あらしん=鉄チャンジャーナリスト)

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