クルーズビジネス論
10/08/06
池田良穂 著 船と港編集室 3600円
トラベルニュースat連載「クルーズ学」でお馴染みの大阪府立大学大学院海洋システム工学分野教授、池田良穂さんがこのほど「クルーズビジネス論」(船と港編集室)を上梓した。
現代クルーズの産業モデル
本書は、池田さんが2009年から非常勤講師を務める神戸夙川学院大学の「クルーズビジネス論」の講義資料をベースにして構成している。レジャーとしてのクルーズの内容や特異性、歴史的な発展経緯、ビジネススタイル、クルーズ客船のハードとソフト、経済性など、クルーズに関する様々な事項をまとめた。写真や図表がふんだんに使われ、初心者にも分かりやすい。
講義で学生に課す演習問題、例えば「現代クルーズのビジネスモデルを分析し、その成功要因を挙げなさい」なども掲載している。読者が自分なりにクルーズ産業を考えるきっかけになる。
「本書を読み、クルーズという新しいレジャーについて興味をもつ人が1人でも増えれば嬉しい」と池田さん。
A4判・147ページ。定価3600円。