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ニッポンの海外旅行

「最近の若者は―」というのは大人の常套句だが、「最近の若者が海外旅行に行かなくなった」のは事実である。20代の海外渡航者が最多を記録したのは1996年の463万人だった。それが12年後の08年には262万人で43.3%も減少している。少子化が進んでいるから実数を単純に比較できないけれど、若者の海外旅行離れは人口減少率よりもかなり速いペースで進んでいる。

魅力なくなった若者の海外旅行

そこで著者は指摘する。「なぜ最近の若者は海外旅行に行かなくなったのか」だけでなく、「いつから海外旅行は若者にとって魅力的ではなくなったのか」と。

著者の山口さんは自らの専門領域であるメディア研究を生かして、海外旅行の変遷とその時代を代表するガイドブック、旅行関連図書から分析していく。

小田実の「何でも見てやろう」がベストセラーになった1960年代、「地球の歩き方」が出現した70年代。こうしてみていくと、海外旅行がその時代の社会変動と軌を一にしていることに気づく。そして、旅先の「買い食い」をカタログ化した雑誌が隆盛する2000年代から、若者の旅行離れが深刻化していくのだった。

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