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日本百名島の旅

「これまでに訪れた島の中で、一番いい島ってどこですか?」

日本中の島々を訪ね歩き、「島スペシャリスト」として名を馳せる写真家、加藤庸二さんはよく聞かれるという。個々人の好みにもよるし、島の個性も一概に比較できるものではないが、振り返って「一生に一度は行っておきたい」と思える島を考えてみたら、ちょうど100前後になったそうだ。

島を知って日本を知る

その100の島の魅力をまとめた「日本百名島の旅」が7月5日に実業之日本社から刊行された。写真と文章で島々の魅力を紹介、島旅のプロが推すガイドブック的な一冊になっている。定価は1800円+税。

北は北海道・礼文島、南は沖縄県・与那国島まで日本全国から選んだ珠玉の島々を「自然豊か」「文化・伝承」「味わい」「のんびり癒し」「ぶらり散歩で楽しむ」「パワーあふれる」「秘島中の秘島」の7カテゴリに分類。雄大な大自然や伝統色濃い祭り、漁港や裏路地...掲載された写真は旅情をかきたて、端的にまとめられた「島を楽しむコツ」が実際に旅へと向かわせる。読めば実用的だが、島へのあこがれは自然と募っていく。

島国・日本。加藤さんは「日本の島々を知ることは日本を知ること」と語る。それぞれ島には昔から続く伝統と自然が根強く残る。スローでのんびり―の中に、日本人の魂を震わせる旅が島にはある。

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