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"聖地"で思い出の車両に会う 鉄道博物館

10月14日は鉄道記念日。2007年のこの日、埼玉県さいたま市に「鉄道博物館」がオープンしました。開場する午前10時前には徹夜組も含め3400人の鉄道ファンらが列を作り、私、あらしんもその一団に加わってきました。

展示車両のこだわりに思わず唸る

鉄道博物館

鉄道博物館は2006年まで東京・神田駅近くにありましたが、JR東日本が会社発足20周年を迎えるにあたり旧大宮操車場跡に移転させたのです。新博物館は敷地面積で約8倍、実物展示車両も12両から36両へと大幅に拡充しています。

その展示車両はと言うと、鉄道創成期に新橋―横浜間を走り重要文化財にも指定されているSL、皇族専用の車両だった御料車、国鉄初の通勤用電車101系、20系寝台車など貴重な車両が目白押しです。

その中でも特に気になったのは、485系列の初期型ボンネット先頭車両クハ481―26! この26番は、485系列の中でもタイフォン(警笛)やワイパーがほかとは異なる変形車です。博物館学芸員さんのこだわり?が感じられ、車両の前で思わず唸ってしまいました。

また、この485系列は1964年に登場してから79年まで製造された全国区の特急用車両で、後期の先頭車両も「電気釜」の愛称でファンの間では有名なのです。私にとっても懐かしい車両で、以前勤めていた車内販売の仕事では「雷鳥号」や「白鳥号」に乗務し何度も北陸本線、信越本線をともに走っていました。

鉄道博物館の吹き抜け構造

吹き抜け構造の2階から見渡す展示車両。名車が並ぶ様は壮観です

さて館内に目を向けると、これら車両が展示されているゾーンは1―2階が吹き抜けになっていて、2階部分から一望する車両は壮観です。D51の運転シミュレーターや模型鉄道のジオラマなどがあり、屋外にはミニ電車も運行されています。さらに屋上から上越新幹線と高崎線や川越線の電車が見渡せるのも嬉しい造りです。

この日は実現できませんでしたが、館内で販売されている駅弁を、屋上で電車を眺めながら食べるなんて、最高の贅沢のように思えます。

新たな"聖地"の誕生で鉄道ブーム再来を感じた1日でした。

旅は「鉄」道連れ オープン初日に訪れて

オープン初日、11時30分には入館者が9400人を突破し、新たな入場を規制するほどでした。博物館の方は「せっかく来ていただいたのに申し訳ないです。安全第一を考えた措置ですので、ご理解ください」と話していました。今後も休日を中心に混雑が予想され、オープン時にはすでに年内の団体予約の受付が終了したほどの人気ぶりです。

あらしん...鉄道をこよなく愛するヲタク。鉄ちゃん。一部私鉄を除き、全国の路線を乗車。鉄道好きが高じて車内販売員歴も。現在一人息子を立派にしよう?と鉄道のイベントに連れ出している。

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