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月に1度の復活運転 岡山県・片上鉄道跡

今回から2回続けて、岡山県内の"鉄チャン・スポット"を紹介します。まずは県央の美咲町棚原。ここはかつて鉱山で栄え、県南の片上まで吉井川に沿って「片上鉄道」が走っていました。

懐かしの駅舎に往時の姿が蘇る

岡山県・片上鉄道跡

片上鉄道は、ディーゼル機関車が客車をひいたり戦前の気動車を定期運用したりと、とても魅力的な鉄道でしたが、鉱山の廃鉱とともに平成3年、72年間の歴史に幕を下ろしました。

しかし、廃線になった翌年、片上鉄道を愛する同志が「片上鉄道保存会」を発足。以降、使われなくなった車両のうち1両を買い取った会は、解体を免れた車両の寄贈を受けた旧棚原町とともに平成7年、月1回だけ「片上鉄道吉ヶ原駅」を復活させました。廃線当時の駅舎などを周辺を、会のメンバーが整備し、構内に全長約300メートルの線路を敷設、かつての車両を展示運転させています。

岡山県片上鉄道跡

昭和11年製の名車キハ702と保存会のメンバー

体験乗車することも可能で、200円の利用券で1日中乗り放題。鉄道ファンじゃなくても、とても懐かしく感じるでしょう。僕は運転したかったなあ。これはディーゼル好きにはたまらない!

展示運転は基本的に毎月第1日曜日に実施。ただし、今年11月―09年春までリニューアル工事が予定されています。併設する棚原鉱山資料館にも片上鉄道の歴史が展示されています。

旅は「鉄」道連れ 保存会会長は広島から来た強者!

「毎回100人近くの訪問者があり大好評です。回を重ねるごとに増加傾向で、遠くはベルギーやイギリスから、昭和初期のエンジンを見るためだけに来られた方もいました」と保存会の森岡誠冶会長。

森岡会長は、自宅のある広島から棚原まで、18時間かけて自転車で通っていたという強者でもありました。

片上鉄道については、片上鉄道保存会ホームページへ。

あらしん...鉄道をこよなく愛するヲタク。鉄ちゃん。一部私鉄を除き、全国の路線を乗車。鉄道好きが高じて車内販売員歴も。現在一人息子を立派にしよう?と鉄道のイベントに連れ出している。

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