ディーゼル車集めローカル線の聖地 岡山県津山市
岡山県津山市は「ローカル線の聖地」です。鳥取駅までを結ぶJR因美線のうち、東津山―智頭間はまさに究極のローカル線ですし、津山扇形機関庫には全国のファンが垂涎ものの貴重な車両が展示されています。
扇形機関庫に懐かしの車両が集結
岡山県津山市
因美線は、1両編成のワンマンカーが、1日に区間運転する列車を含めても上下合計26本しか走りません。沿線には、木造の小さな駅舎が無人駅となった今もとてもきれいな状態で健在。たびたび映画の舞台にもなっています。
そんな風景に似合う国鉄急行色のレトロ車両をJR四国から借り入れ、全席自由席の各駅停車「スローライフ列車」(トラベルニュース07年6月25日号参照)として運行させたのは昨年の春でした。この運行はたいへん好評で、全国に名を知らしめました。
![津山扇形機関庫](img/080624.jpg)
"ザ・ローカル線"を彩る車両が眠る津山扇形機関庫
(2月4日、許可を得て撮影)
同年秋の運転では、夏に廃止になった広島と三次を結ぶ急行「みよし」で使用された車両が登場。すべて廃車になると思われていたキハ58―563とキハ28―2329を国鉄急行色に戻して復活させたのです。これには、僕も含めてファンは驚きました。来年ごろには車検切れを迎えますが、その後も津山扇形機関庫に保存される予定です。
扇形機関庫が埋まっていくに従って、町の活性化が進んでいくようです。この原稿を書いた後、四国の多度津から、中型の左右のアンバランスさが魅力のDE10型のトップナンバーが津山にやってきました。
旅は「鉄」道連れ 地元一体で目指せ!気動車博物館・津山駅駅長
津山駅の大谷駅長は「津山は地元の皆さんと一緒になって扇型機関庫を中心とした気動車の博物館を目指しています。キハ58・28のほか、山陰と東京を結んでいた寝台特急『出雲』の牽引機関車DD51―1187もやってきました。展示室も全国からたくさんの人に来ていただき、展示物のご提供までいただいて感謝しています」。
あらしん...鉄道をこよなく愛するヲタク。鉄ちゃん。一部私鉄を除き、全国の路線を乗車。鉄道好きが高じて車内販売員歴も。現在一人息子を立派にしよう?と鉄道のイベントに連れ出している。