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3つの「テツ旅」で熱い夏

お久しぶりです、あらしんです。この夏、高速道路1千円乗り放題でマイカー旅行をされた方も多いと思いますが、僕はもちろん「テツ」を満喫しました。なんと3種類も。

SLの雄姿に心震える

"乗りテツ"、"撮りテツ"、"模型テツ"

まず7月23―27日の5日間は北海道へ。往路は今なお現役のブルートレインで運行されている上野発寝台特急「北斗星」、復路は23時間も豪華寝台特急に乗車できる「トワイライトエクスプレス」を利用した"乗りテツ旅"。

その余韻が抜けぬまま8月1―2日には「SLやまぐち」号の勇姿を写真におさめるべく山口県へ"撮りテツ旅"。

そして8月21―23日に行なわれ延べ3万4300人が訪れた国際鉄道模型コンベンション観覧のため東京ビックサイトへ"模型テツ旅"。この夏も暑く熱く燃えました。

さて、ここでぜひ紹介したいのが「SLやまぐち」号です。今年、運転開始30周年を迎えました。日本で最後に旅客列車を牽引するSLが姿を消したのが1975年で、その4年後、79年8月1日に復活したSL観光列車です。阪神大震災では、貴婦人と称される代表牽引機C57―1号機が修繕中だった神戸の旧鷹取工場で被災したこともありました。

そして運転開始記念日に、JR西日本が粋な計らいをしてくれました。当時と同じノスタルジックな姿でリバイバル運転を行なったのです。2009年8月1日の1日だけのためにC57―1号機には、公募で選ばれた特別なヘッドマークが付けられ、煙の排出量を抑える集煙装置の設置や黒ナンバープレートなども再現されました。

そして、12系と呼ばれる青い車体に白帯2本が入った客車5両を京都の車庫から呼び寄せたのです。サプライズはまだあって、なんと復路ではポニーの愛称で有名なC56―160型機が後押しするプッシュプル運転も!

SL

集煙装置付きのC57―1号機と青い12系。
8月1日の姿こそ「SLやまぐち号」の原点です

30周年記念イベントはまだ続きがあって9月の連休20、21日にはジョイフルトレイン「ゆうゆうサロン岡山」を使用した「SLやまぐちゆうゆう」号が特別に運転されます。各地で見られた豪華客車ジョイフルトレインも現在3編成がわずかに残るのみ。その貴重な客車をSLが重連で牽引するものです。運転日の1カ月前に販売された指定券4列車分648席は発売と同時に完売。

実は僕、このプラチナチケットを運よく手に入れることができました。この秋、また山口へ出掛けてきます。

「SLやまぐち号」は山口県・新山口駅と島根県・津和野駅の間を毎年3月下旬―11月下旬の週末や休日を中心に1日1往復しています。SL列車の魅力をご存知ない読者の皆さんにぜひ一度乗車をお勧めします!

旅は「鉄」道連れ SLにファンも大満足

8月1日のSL登場には、全国から押し寄せたファンも大興奮。大阪府から撮影に来た村井智彦さんは「有名撮影地の場合3時間以上前から列車の通過を待つことがあります。列車通過の数分前には遠くで汽笛が聞こえ、煙が見える。このときが一番ドキドキします。電車では決して味わえません」と話していました。

あらしん...鉄道をこよなく愛するヲタク。鉄ちゃん。一部私鉄を除き、全国の路線を乗車。鉄道好きが高じて車内販売員歴も。現在一人息子を立派にしよう?と鉄道のイベントに連れ出している。

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