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鉄道ファンの"新聖地" リニア・鉄道館

ずいぶん前になりますが3月8日、オープン直前だった「リニア・鉄道館」を見学してきました。マスコミや地元関係者向けの内覧会に、JR東海関西支社運輸営業部の北出課長のはからいで参加させていただけたのです。

開館1カ月半で20万人が来館

名古屋市「リニア・鉄道館」

結論から言ってしまうと「よくぞ、建ててくださいました。ありがとう!」的な感慨に浸っています。僕のような鉄道ファンはもちろんですが、3月14日のオープンからわずか1カ月半で年間目標の3分の1に当たる20万人の来館者を記録したことからも人気のほどが伺えます。まさに鉄道ファンの聖地であり、名古屋観光の新名所が誕生したと言えるのではないでしょうか。

リニア・鉄道館は、名古屋市港区の金城ふ頭にあります。延べ床面積は1万4400平方メートルで、JR東海が約55億円かけて建設しました。

入館してまず目にするのは、世界最速を記録した3つの車両。狭軌鉄道として昭和29年当時世界最速の時速129キロを記録した蒸気機関車『C62 17号機』、1996年に電車として当時の世界最高速度443キロを記録した新幹線試験電車『300Ⅹ』、そして世界最高の時速581キロを記録した超電導リニアの『MLX01』形式で、この3つで「高速鉄道技術の進歩」を表現しています。

また、東海道新幹線の開通時から活躍した『0系』『100系』は先頭車と2階建て食堂車、まだまだ現役の『300系』、黄色い検則車両『ドクターイエロー』といった新幹線車両、在来線では電気機関車『EF58―157号機』や気動車『キハ181―1』など名古屋を拠点に活躍した懐かしい実物車両が展示されています。総数では39両にも達します。

リニア・鉄道館実物車両

懐かしの実物車両がズラリ。
この光景は感動ものだ

内覧会で人気を集めていたのはシミュレータです。新幹線N700系の実物大運転台に座り、CG映像を見ながら新幹線の運転を体験。約15分間、新幹線の運転士になった気分に浸れます。黒山の人だかりで残念ながら体験できませんでしたが、乗客の乗降や走行シーンをCG映像で再現し、ドアの開閉や車内放送などリアルな車掌体験もありました。こちらは何だか気恥ずかしく、今度子どもと来た時に子どもをダシに体験したいと思います。

いずれも1日に体験できる人数は限られており、入館料とは別に体験料が必要になります。

リニア・鉄道館シミュレータ

在来線のシミュレータもあります

広さが約210平方メートルで、線路の総延長が1千メートルにも達する日本最大級の鉄道ジオラマも、ガラス越しではない展示方法が新鮮でした。

リニア・鉄道館の開館は10時―17時30分で火曜休み。入館料は大人1千円、小中高生500円、幼児200円です。

あらしん...鉄道をこよなく愛するヲタク。鉄ちゃん。一部私鉄を除き、全国の路線を乗車。鉄道好きが高じて車内販売員歴も。現在一人息子を立派にしよう?と鉄道のイベントに連れ出している。

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