清流を体感「しまんトロッコ」(1) JR四国が運行スタート
JR四国は10月から高知県・窪川駅―愛媛県・宇和島駅間で観光列車「しまんトロッコ」の運行を始めました。トロッコが走る予土線周辺ではカツオのたたきや四万十川の川漁師体験もでき、観光エリアとしてさらに注目を集めそうです。
ゆっくりのんびり四万十を行く
JR四国「しまんトロッコ」
しまんトロッコは、国鉄時代の1984年に登場した初代トロッコ列車・清流しまんと号をリニューアルしました。JR九州などで数多くの観光列車を手がけた水戸岡鋭治さんがデザインしたもので、山吹色一色の車体には特製のロゴがアクセントになっています。
車内は、木のぬくもりが伝わってくるお洒落なカフェテリアのようです。荒天時なども乗車ができるように着脱式シートが新たに常備され、区間によっては地元ガイドが乗車し車窓案内や特産品の販売も始めました。定員40人で、冬期を除く土日祝日や夏休み期間などの多客期を中心に臨時運転されます。乗車券と大人510円、小人250円の指定料金が必要です。
トロッコ列車に乗車できるのは高知県・土佐大正駅―江川崎駅間(窪川行きは十川駅―土佐大正駅間)で、わずか50分ほどですが、この区間は四万十川沿いを走る車窓からの眺めが魅力的。蛇行する川を何度も渡り、その度に車窓の景色が変わり、右へ左へ何度も席を立ってしまうほど。定期列車なら時速75キロ程度であっという間に通過する鉄橋も、ゆっくりのんびり。沈下橋や川の様子もじっくり眺めることができるのです。
(トラベルニュースat 13年11月25日号)
→清流を体感「しまんトロッコ」(2) 漁師やたたき体験もに続く