けん引車両もアンパンマン列車に JR四国、トロッコを今春リニューアル
JR四国の人気列車「アンパンマントロッコ」が今春リニューアルする。けん引車両もアンパンマン列車になり、全車アンパンマン化する。
アンパンマントロッコは高松駅・琴平駅―岡山駅間を季節運行している。トロッコ車両では潮風を肌で感じながら瀬戸大橋を渡ることができ、全国から多くの鉄道ファンや家族連れが訪れている。昨年度は1万人以上の利用があった。
リニューアルは、トロッコ車両をけん引する特急型車両キハ185形の内外装を大幅に改装。外観はアンパンマンのキャラクターを配した白と青のツートンカラーで明るいイメージ。車内は、アンパンマンのキャラクター入りの対面ベンチシートに座席を変更し、飲み物などを置くことができるセンターテーブルを設置する。「それいけ!アンパンマン」など子どもに人気の絵本をそろえた本棚やベビーカー置き場、おむつ替えのできる多目的スペースも新設する。
先行してアンパンマン列車化していたトロッコ車両は座席にガラス窓がなく、荒天時や区間によって乗車することができなかった。今回、けん引車両もアンパンマン列車にすることで、乗車するどの区間でもアンパンマン列車を楽しめるようになる。
リニューアルに伴い、普通車指定席からグリーン車指定席に座席の種別を変更する。高松駅―岡山駅間で運賃込みの料金は、大人2490円、こども1730円。
JR四国の担当者は「デビューは3月21日の『瀬戸大橋アンパンマントロッコ』です。車両に余裕のある時は貸切運転も可能です。ぜひ乗りに来てください」と、同社で21両目となるアンパンマン列車をアピールしている。