のと鉄道に「のと里山里海号」デビュー/石川
石川県七尾市と穴水町を結ぶ「のと鉄道」に4月29日、観光列車「のと里山里海号」がデビューする。地域の魅力を車窓風景から伝え、北陸新幹線開業で弾みがついた石川・能登観光の勢いをさらに加速させる。
「のと里山里海号」は同鉄道区間の七尾―穴水間33.1キロを走る。外観は日本海をイメージさせる濃紺とえんじ色の組み合わせで、能登が持つ素朴さと上質さを表現した。内装は能登の伝統工芸や天然素材を使い、サービスカウンターや全席にテーブルを設け、沿線のガイドや写真撮影の手伝いもしてくれる専任のアテンダントも乗車。ゆっくりと自然豊かな車窓風景を楽しんでもらう。
コースは2種。土日祝日と夏休み期間に走る「ゆったりコース」は1日5本運行。沿線のビューポイントを徐行・一時停止するなど、約70分でゆっくりと走る旅情たっぷりのコースだ。地元出身のパティシエ・辻口博啓さんによる限定メニューが味わえるスイーツプラン(大人3千円)、能登の地酒やワイン、地ビールを用意したほろ酔いプラン(大人3500円)もある。通常の料金は大人1500円。全席指定で予約制。
水曜、夏休み期間を除く平日は「カジュアルコース」が1日6本運行。普通車両に車両1両を増結して運行する。料金は乗車運賃に整理券300円を加える。予約不要。