トワイライトEXP"復活" 団体専用列車で商品化
3月に大阪と札幌間の運行を終了した「トワイライトエクスプレス」が5月16日から団体専用列車として再登場する。すでに約1年間の運行計画があり、山陽本線や山陰本線などを走る予定だ。阪急交通社は早速商品を発表した。
再登場するトワイライトエクスプレスは、機関車や電源車を含み9両の特別編成。客室は、A個室寝台の「スイート」(4室)と「ロイヤル」(16室)の上級クラスのみ。いずれもシャワーやトイレが室内に備わり、ゆったりとしたスペースで人気が高かった。1―4号車が客室となっており、定員はわずか40人と従来の3割ほどに減らした。
パブリックスペースとして、5号車にサロンカー、6号車に食堂車を連結。食堂車ではフランス料理のフルコースなどに専門家の意見も採り入れ、食事の内容を全般的にグレードアップする。7号車は業務用になる。
運転区間は、5―6月は関西と下関間の約700キロをゆっくり32時間以上かけて結ぶ。計画では、下関行きが大阪駅を土曜日10時ごろに出発。琵琶湖を1周して、再び大阪を経て山陽本線を西へ、下関駅には翌日曜日の15時ごろ到着する。京都行きは下関駅を月曜日10時ごろ出発し山陽本線を東へ、大阪を経て琵琶湖を1周して、京都駅には翌火曜日の18時ごろ到着する。
7月からは関西から岡山まで行き伯備線と山陰本線を経由して下関へ向かうコースが計画されている。各沿線では停車時や車内で、地元特産品の販売や伝統芸能の実演が行われるなど、地元自治体と連携した取り組みも予定している。
阪急交通社は広島、北陸発で「トワイライトエクスプレス貸切列車の旅3日間」を設定した。2人1室利用の場合の大人1人の料金はスイートルームが40万円、ロイヤルルームが35万円。