呑み鉄、夜行列車に酔う サロンカーあかつきの旅(2)
車内では、客車列車特有のハイケンスのセレナーデのオルゴールが流れて始まる日本旅行鉄道ツアー名物添乗員の金船裕さんの車内放送、明石海峡に沈んでいく夕陽(今年引退したトワイラトエクスプレスを思い出し、夕陽が涙でにじみました)などなど。呑み鉄の私は、酒のせいだけではなく夜行列車の旅情に、すっかり酔ってしまいました。
夜行の魅力、再確認
うたた寝しながら、広島、岩国、徳山と山陽路の主要駅を過ぎ、早朝4時ごろ本州西端の下関駅に到着。JR九州の機関車へ付け替えられ、いよいよ九州へ。薄明の中、すれ違う列車も停車する列車も見慣れぬ九州の車両たちで興奮したまま、終点の長崎に定刻の10時07分に到着しました。
添乗していた日本旅行の玉川淳さんは「長い夜行の旅もいいですね。トラブルや遅延なく定時で走ってくれました」と一安心していました。