新"聖地"を一足早く見学(1) 来春オープン「京都鉄道博物館」
来年4月29日の開館に向けて準備が進む「京都鉄道博物館」(京都市下京区)で12月1日、報道関係者向けに見学会が開催されました。鉄道ファンの僕にとって日本最大級となる京都鉄道博物館は、乙女チックに恋い焦がれる待ち人そのものです。しかも今回は超速フライングで一部をチラ見できる垂涎の機会、平静を装うつもりでも前日からずっとニヤけていたはずです。
0系、国鉄80系、トワイライトに会える!
JR西日本・京都鉄道博物館
見学会に参加した報道関係者は約160人。大半は男性で、ファンならずとも鉄道は男子の心をひきつけるんでしょうねぇ。ワクワク。最初に案内されたのは、旧梅小路蒸気機関車館の入口西側に設けられた「プロムナード」エリア。
駅のプラットホームをイメージした全長100メートルのプロムナードエリアには、初代0系新幹線5両編成がすっぽり収まっています。久しぶりですが愛らしい団子鼻は変わらず。その隣には、シロクニことC62蒸気機関車と旧型タイプの茶色の客車、緑色とみかん色のツートンカラーの国鉄80系が並んでいます。レトロな名車ですが、皆お元気そうでなにより。プロムナードの後半部には大阪環状線を走るオレンジ色の103系通勤形電車の先頭車もいました。
続いて「トワイライトプラザ」エリアです。屋根や柱といった上家は1914年から約80年使用された2代目京都駅のものを再利用したそうです。ここには、EF81形電気機関車とスイート客室の車両2両が今春廃止となったトワイライトエクスプレスのまんま展示されています。お隣さんは東海道・山陽本線などでブルートレインや荷物車を主にけん引したEF58形電気機関車。いずれも在来線の花形、千両役者でした。
ちなみに来春の開館後はトワイライトエクスプレス車両の内部に入ることができる見学ツアーが予定されています。
(トラベルニュースat 15年12月10日号)