撮り鉄、乗り鉄ずくしの夏(2) 瑞風先頭車両がおでまし
そして8月15日には、JR西日本の豪華寝台列車トワイライトエクスプレス「瑞風」の先頭車両2両と初対面。東大阪市の近畿車両で完成し、所属先となる山陽新幹線新大阪駅先の高架下に広がる網干総合車両所宮原支所(大阪市淀川区)に搬入されたのです。
伝統のボンネットスタイル似 10両出そろうのが待ち遠しい
JR西日本・瑞風
まだ検査や整備が残っているので、黒いラッピングで車体が保護された状態ではあるものの、それでもドキドキワクワクしながら登場を待ちました。
それが、なんとも懐かしい丸みのおびた形で、特急「雷鳥」などで活躍した伝統のボンネットスタイルに似ていると感じました。事前に公表されていたイラストよりスマートで、断然かっこいい!
先頭部は、運転台を客室より高いところに設けたため、運転室より前に車外の展望スペースが設けられています。側面の天井に届くくらいの大きな窓も先代のトワイライトエクスプレスのサロンカーを継承しているようです。最後尾になった時には走行中でも展望スペースに入ることができ、JR西日本車両部車両設計室の大森正樹課長は「列車の愛称名ともなった瑞風の『風』を感じてください」と話していました。
先頭車両ができあがったことで、大森さんは「年内に10両編成すべての車両が出揃うまで、走れる状態となった4両編成で試運転をします」。そして10両が揃うと、いよいよ黒いラッピングが剥がされ、トワイライト伝統の輝く緑色のボディが姿を現します。
(あらしん=鉄道ジャーナリスト)
(トラベルニュースat 16年8月25日号)
→撮り鉄、乗り鉄ずくしの夏(1) SLやまぐち号重連運転に戻る