「食」は旅の動機になる フードツーリズム入門
日本フードツーリズム学会がこのほど「人はなぜ食を求めて旅に出るのか—フードツーリズム入門」(晃洋書房)を発刊した。
国や地域のアイデンティティを示しマーカーの役割を果たす「食」と観光促進を研究する同学会の中村忠司会長(東京経済大学教授)が編著者。学会理事として大学教員が著者に名を連ねる中で、関西観光本部の萩野哲也さんもその一人。萩野さんは前職の経験をベースに同書の中で大阪泉州地域の事例を取り上げている。
同書では、ゲスト側(来訪者・観光客)とホスト側(地域・観光事業者)の視点からフードツーリズムを分析。観光対象としての「食」や、観光動機となるメディアや交通機関の貢献について考察する一方、地域ブランディングや観光戦略としての「食」を説く。
編著者の中村さんは「人の五感を最も刺激する旅こそフードツーリズム」だとし、コロナ禍後の「観光の回復は、フードツーリズムから始まるかもしれない」とする。
定価2200円。
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