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地域伝統の彩りで温泉情緒を艶やかに 稲取温泉で1月20日から「雛のつるし飾りまつり」/静岡

新たな年を迎えると、すぐに艶やかな節句の季節がやってくる。2024年1月20日から、稲取温泉(静岡県東伊豆町)で「雛のつるし飾りまつり」が開かれる。地域伝統の風習をイベント化。期間中は温泉街一帯が華やかなムードに包まれる。

今では珍しくなくなった雛のつるし飾りだが、発祥は稲取温泉だとされる。稲取温泉では江戸時代後期から、娘の成長を願う母や祖母手づくりの「つるし飾り」が飾られる風習があったが、戦後の混乱期を境に廃れてしまう。しかし、1993、94年ごろに地元の婦人会がつるし雛を復活させた。

これを稲取温泉旅館協同組合が引き継ぐ形で春のイベントとして開催。素朴さや手づくり感が観覧者の心にとまり、祭りは全国につるし飾りを広めることになった。稲取のつるし飾りは福岡県柳川市の「さげもん」、山形県酒田市の「傘福」とともに、日本三大つるし飾りに数えられる。

稲取温泉雛のつるし飾りまつり

稲取ならではの艶やかさ

メーン会場は温泉街にある「文化公園雛の館」。期間中、6409もの飾りが圧巻な「ジャンボつるし飾り」と17段のジャンボ雛段といったつるし飾りや、柳川のさげもん、酒田の傘福も展示する。

あわせて「なぶらとと」では江戸時代の古今雛、「収穫体験農園ふたつぼり」では一般民家の飾り方に近い雛飾りを展示。素盞雄神社の石段に並べる雛壇飾りも必見だ。
つるし飾りまつりの開催期間は3月末まで。

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