「仮名手本忠臣蔵」を全段上演 国立文楽劇場が開場35周年/大阪
19/04/11
国立文楽劇場(大阪市中央区)が今年開場35周年を迎える。35周年を記念して、文楽の三大名作の一つ「仮名手本忠臣蔵」を四月公演、夏休み公演、十一月公演にわけて全段を通して上演する。四月公演は大序から四段目までが上演される。
四月公演は4月6日から29日まで。11時―15時10分に公演される。仮名手本忠臣蔵は、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした元禄15年(1702年)から47年目の寛延元年(1748年)に大坂竹本座で人形浄瑠璃として初演されたもので、その人気は今なお高く「忠臣蔵」の原点とされている。ストーリーは赤穂事件そのものだが、登場人物は「太平記」の時代に置き換えられている。
四段目の「塩谷判官切腹の段」は四月公演のクライマックス。古くから「通さん場」と呼ばれ、客席の出入りが禁じられてきた。この段のみ上演中の出入りができない。太夫の中でも最高位であり唯一の「切場語り(きりばがたり)」である豊竹咲太夫さんが演じる。
観劇料は1等6200円(学生4300円)、2等2800円(同2800円)。四月公演の第二部は16時―20時5分に「祇園祭礼信仰記」「近頃河原の達引」を上演。
なお、夏休み文楽特別公演、十一月文楽公演と合わせて3公演すべてで「仮名手本忠臣蔵」を観劇すると、人形遣い桐竹勘十郎デザインの「開場三十五周年記念特製手ぬぐい」がプレゼントされる。
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