観光業界専門紙「トラベルニュースat」が旅の最新情報をご紹介
ホーム   >   旅行情報   >   鉄道ネタ   >   鉄チャンあらしん

乗り鉄、寂寥の春(2) 三江線廃線も-変わりゆく鉄道の世界

JR三江線や梅田貨物線 “できないこと”が増える春

一方、広島県・三次駅―島根県・江津駅間の三江線(全長約108キロメートル)は3月31日で廃線になりました。三江線の全線開通は75年で比較的歴史は浅いのですが、江の川沿いを走る美しい車窓風景や地上約20メートルの天空の「宇都井駅」など、他線にない魅力がいっぱいありました。

僕のラスト乗車は2012年10月、三次駅から江津駅までで、乗客は終始数人でした。区間によっては、運転手さんと僕だけの場面もありました。廃線が決まってから何とか再訪をと思っていましたが叶わず残念です。

3月17日のダイヤ改正では、梅田貨物線(大阪環状線・西九条駅―東海道線・新大阪駅)を走る定期快速3本が廃止になり、特急「はるか」「くろしお」のみが走る路線となりました。もう普通乗車券だけでは乗ることができなくなりました。

山陰本線では、土日祝運転の列車が時刻を繰り下げたことで、始発の京都駅から終点の幡生駅まで1日で快速と普通列車だけで乗り継いで行くことができなくなりました。

春は、乗り鉄にとってせつない季節です―。

(前の記事)乗り鉄、寂寥の春(1) さよなら高崎「みかん電車」

(あらしん=鉄チャンジャーナリスト)

この記事をシェアする
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

サステナブルアイランド四国への誘い・愛媛編

四国が進める観光のテーマは「持続可能」だ。社会全体のテーマとしてもはや中心に座りつつあるサ...

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ