観光業界専門紙「トラベルニュースat」が旅の最新情報をご紹介
ホーム   >   旅行情報   >   鉄道ネタ   >   鉄チャンあらしん

ありがとう「オレンジ色の電車」・大阪環状線(1)

「103系」引退 ラストランに感慨深く

大阪環状線で約48年間「オレンジ色の電車」として親しまれてきた「103系」がついに引退しました。国鉄時代に登場して、高度成長期を支え、通勤通学で利用した、あの愛着のある電車が去っていきました。

103系のラストランは車両形式103系にちなんだ10月3日。朝5時前に森ノ宮の車庫から出庫して、外回りを2周、内回りを4周走って、通勤時間帯が終わった桜島駅を10時55分に発車する「環状線外回り大阪経由京橋行」で森ノ宮の車庫に入る運用でした。

僕も朝早く起きて、引退を惜しむ鉄道ファンの中にいました。そして最終列車にはユニバーサルシティ駅から乗車。車内は満席で、停車駅ごとに増えていく乗客、ラストランを知っている人知らない人で混雑していく車内。大阪駅でも下車するより乗車する方が多かったように思えました。そして天満駅、桜ノ宮駅を経ていよいよ終点京橋駅です。

大阪環状線

京橋駅にはラストランを惜しむ鉄道ファンが殺到

車内放送で「ただいまご乗車いただいていますオレンジ色の103系電車は本日をもちまして大阪環状線から引退します」。

ついにこの時がやってきてしまいました。大勢の人が出迎える京橋駅には少し遅れて到着。103系からすべての乗客が下車して、列車の側面の行先方向幕が「京橋」から「回送」に変わった瞬間は感慨深く、ゆっくりと車庫へ向かう後ろ姿は見えなくなるまで見送りました。

ホームにはラストランを悲しんで涙を流している男の子もいてびっくり。車内でもらえた乗車記念証がいい思い出になりました。

(次の記事)ありがとう「オレンジ色の電車」・大阪環状線(2)

(あらしん=鉄チャンジャーナリスト)

この記事をシェアする
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

サステナブルアイランド四国への誘い・愛媛編

四国が進める観光のテーマは「持続可能」だ。社会全体のテーマとしてもはや中心に座りつつあるサ...

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ