ありがとう「オレンジ色の電車」・大阪環状線(2)
京都鉄博に展示も 秋は「京都鉄道ミステリー」
103系は、およそ20年間にわたって約3400両が製造された国鉄通勤形車両の標準形。長期に渡って製造されたため編成を組むと新旧の車両が混在し、運転台の高い低いや窓枠が丸いタイプとユニットサッシタイプなどなど、車両ごとに時代を感じることができました。
大阪環状線を走る103系は晩年リニューアルされた車両ばかりになり少し味気ないものになってしまいましたが、リニューアル時期によって外観が異なり、2タイプが「混在」する編成も少なくありませんでした。ラストランも2タイプが混在する編成で、これが環状線の103系を最後まで楽しめた理由のひとつでもありました。
大阪環状線にはオレンジ色のもう一形式、顔が半分黒い「201系」がいます。でも、201系も来年度までで、新型車両323系への置き換えが決まっています。ということは…大阪環状線からオレンジ色の電車がいなくなるカウントダウンはすでに始まっているのです。
一方で、うれしい後日談も。大阪環状線でラストランを飾った両先頭車「クハ103―843」「クハ103-802」が11月3―6日まで京都鉄道博物館で展示されることが決まりました。
京都鉄博の車両展示担当者に「103系好きの方にはおすすめです」と勧められ、二つ返事で行くことを決めました。詳しくは同館ホームページやフェイスブックなどご確認のうえお出かけください。
その京都鉄道博物館ではこの秋もたくさんのイベントがあります。なかでも同館を舞台に謎を解き明かすゲーム・イベント「京都鉄道ミステリー」はカップルやグループ、個人での来館者に人気があります。
参加は「謎解きキット」を入館前に購入して、キットに記載された館内にあるチェックポイントを探しながらゴールまで解き進んでいくというものです。休館日を除き来年1月8日まで実施しています。
京都鉄博の担当者は「謎解きキットは入館券と一緒になったイベント参加券で購入するとお得です!」。
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(あらしん=鉄チャンジャーナリスト)
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