舞鶴市・田辺城彰古館が再開 細川幽斎の生涯メーンに展示リニューアル/京都
20/05/27
京都府舞鶴市は5月26日、戦国時代、細川幽斎(藤孝)が築いた田辺城の隅櫓「彰古館」を、新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館から開館を再開した。展示内容もリニューアル。大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀の盟友である幽斎の生涯にスポットを当て、丹後の戦国の世界を伝える。
リニューアル前は丹後地方の歴史を伝える資料をメーンに展示していたが、今回から「細川幽斎の生きた道」をテーマに展示を一新。「足利将軍直臣の時代」から「織田軍団部将の時代」、本能寺の変をきっかけに出家、同城に隠居してからの舞鶴西地区を紹介する「田辺の御隠居 幽斎の時代」の3時代でその生涯を追う。
展示は25枚のタペストリーで行い、藤孝着用の武具、文化人だったことを伝える能面や茶道具、丹後国の支配を光秀と相談して進めるよう命じた信長の手紙、本能寺の変後に藤孝に援軍を要請した光秀の手紙、石田三成の命を受けた大軍が細川軍が立て籠もる田辺城を攻めた時の籠城図などの写真を使用。幽斎を取り巻く相関図のパネル展示なども通して、幽斎の人物像に迫る。
彰古館は、幽斎が隠居城として築いた田辺城本丸跡北西に、1940年に二条城をモデルに復元された二層の隅櫓。同市が運営している。開館再開後はコロナ感染防止対策を強化し、9時―16時30分に開館する。
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