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東日本外周乗り鉄と“押太郎”-この夏も鉄道三昧

JR東日本・京都鉄道博物館

この夏も“鉄道三昧”してきました! 7月下旬に東日本外周乗り鉄、8月上旬に京都鉄道博物館でJR貨物車両の搬入と一般公開、8月中旬には東京国際ビックサイトで開かれた日本最大級の鉄道模型の祭典「国際鉄道模型コンベンション」に行ってきました。

まずは東日本外周乗り鉄。その名の通り、東日本の海岸線をゆく鉄道路線(新潟―秋田―青森―八戸―久慈―気仙沼―仙台―いわき―水戸)をたどりました。「青春18きっぷ」をフル活用する鉄旅の王道です。

旅のきっかけはJR東日本が発表した「ローカル線への新車投入計画」にあります。新車も気にはなるのですが、いま東日本の海岸線で活躍している国鉄形ディーゼルカーのキハ40系(キハ40・キハ47・キハ48の3形式の総称)の行く末を案じたのです。キハ40系は昭和51年に登場しほぼ全国で走っていたので、幼いころからのお気に入り。なので、できるだけキハ40系に乗れるように旅程を組みました。印象的だったのは八戸線のキハ40。なんと冷房がなく、天井の扇風機と車内の窓を開けて空調を管理します。窓枠に肘を掛け車窓に流れる海岸線を眺めながら、冷やりとした潮風を浴びて―めっちゃ癒されました!

キハ40

八戸駅に停車中の八戸線のキハ40

震災の影響で運休中の路線もショートカットせずにたどりました。大船渡線と気仙沼線の海岸線(盛―気仙沼―前谷地)では鉄道路線跡をバス専用道として活用したBRT(バス高速輸送システム)に、常磐線の浪江―竜田間では原発事故の傷深く列車代行バスに乗りました。

ところ変わって京都鉄道博物館。8月の特別展示として、JR貨物所属のEF210形電気機関車310号機(愛称名はECO―POWER“桃太郎”)が初めてやってきました。

JR貨物の方が「310号機は車両メーカーから受け取ったばかり」という通り、自分の姿が写ってしまうくらいピカピカの“押太郎”を間近に見ることができ感無量でした。押太郎とは公式名称ではなく貨物好きな一部の鉄ちゃんが命名。EF210形式でも300番台は広島県の瀬野八峠越えの後押し補助もできる勾配用特別装置を備えた万能機だから。単純明解すぎる命名に座布団ン枚ってところでしょうか(笑)。

押太郎

ピカピカの「押太郎」展示初日

(あらしん=鉄チャンジャーナリスト)

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