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乗り鉄、寂寥の春(1) さよなら高崎「みかん電車」

JR信越本線・上越線-湘南色115系 まさかの“なごり雪”でお別れ

「みかん電車」や「かぼちゃ電車」などの愛称で親しまれた湘南色(オレンジ色と緑色のツートンカラー)の115系が、3月17日のダイヤ改正で群馬県高崎地区(上越線、信越本線、両毛線、吾妻線)から引退しました。

115系は高崎地区が発祥の地で、国鉄時代の1963年から約1900両が製造されました。製造時期によって、車内ボックスシートの数や窓枠の形状が異なったりして、調べれば調べるほど奥が深い車両です。今回ラストランを迎えたのは115系の後期タイプで77年から登場した寒さや雪に強い1000番台グループです。

3月21日、定期運用を終えた115系のラストランツアーに参加しました。最終列車のボディーには引退記念のステッカーが貼られ、車両の両端にはヘッドマークが掲げられました。ツアー代金は115系らしく1人1万1500円! 少々高めでしたが、湘南色が施されたアルミ缶のお弁当箱やランチバッグなど乗車記念品が付いて大満足でした。

みかん電車

感謝を伝える中吊り広告も

ツアーは、信越本線(高崎―横川)と上越線(高崎―水上)を各1往復しました。信越本線は撮り鉄、上越線は乗り鉄です。

この日はなんと約30年ぶりの季節外れの吹雪。雪に強い1000番台にふさわしく、まさに名残り雪です。最後の勇姿を必死に撮影しながら、これで高崎の115系とお別れかと思うとファインダー越しの車両が霞んでしまうのでした。

湘南色115系

湘南色115系最後の勇姿は吹雪の中で

(次の記事)乗り鉄、寂寥の春(2) 三江線廃線も-変わりゆく鉄道の世界

(あらしん=鉄チャンジャーナリスト)

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