御嶽山、復活へ 7月1日、登山道山頂まで開通/長野
19/06/26
御嶽山の登山シーズンが、いよいよスタートする。2014年9月の噴火以降、安全対策を徹底して推進し、着実に登山・観光復活に歩みを進めてきた。黒沢口登山道・ニノ池上分岐から頂上へと続く登山道が7月1日から通行可能に。今年の夏こそ、木曽の地にそびえる霊峰へ―。
御嶽山は長野県と岐阜県の県境にあり、噴火以降は、地元一体となって復興を進めてきた。安全対策はハード、ソフト両面に及び、“日本一安全対策が進む山”を目指した取り組みで、ようやく登山復活にこぎつけた。
災害対策としては、山小屋「ニノ池山荘」の設備を強化。噴火以前から宿泊や緊急避難所として使われてきたが、これに利便性と快適性を備えた形で復活させた。屋根や一部の外壁に飛散物の衝撃を和らげるケブラーアラミド繊維を用いるなど防護性も高めた。そのほか、石室山荘も同様に補強、御岳剣ヶ峰山荘も解体後は跡地に避難施設を建設する予定だ。
さらに、噴火時に身を守る避難シェルターを旧御嶽山荘跡地に設置。安全パトロール隊の活動も進めるなど、安全対策は以前に比べ格段に強化された。
木曽町など山麓各地域では、噴火後、観光の低迷に悩まされてきたが、いよいよ復活の時が近づいてきた。登山、開田高原、木曽馬の里などさまざまな観光素材も一層の輝きをみせそうだ。

霊峰・御嶽山が登山者を待っている
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