涼運ぶシャチの水しぶき 鴨川シーワールド、夏休みの特別企画/千葉
記録的な関東の早い梅雨明けと猛暑。夏休みはシャチの豪快なスプラッシュで全身ずぶ濡れに冷やしてもらおう。鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)は7月14日から、夏のシャチパフォーマンス「サマースプラッシュ」を開始した。8月31日まで。
体長5メートルほどのシャチたちがシッポや体を使って、観客席に向けて水しぶきを浴びせる。シャチの泳ぎと水面を叩く音、大量の水しぶきと観客の歓声で会場は一体感に包まれる。客席は1500席ほどで、前列から8―9段目まではずぶ濡れが期待できる。ポンチョや濡れてもOKの服装で。
パフォーマンスは通常1日3回、夏休み期間は日にちによって営業時間を前後に延長し、最大で8回行う。
赤ちゃんイルカが見られるのも、この夏の特典。園内では、昨年9月のバンドウイルカに続き、今年5月にはカマイルカの赤ちゃんが無事に誕生。母イルカと赤ちゃんイルカが寄り添って泳ぐ様子を、水上や水中関連窓から見ることができる。夏限定のイルカのトレーナー体験や、イルカやセイウチ、アシカなどの水槽の前で一夜を過ごすナイトステイプランもある。
鴨川シーワールドでは、約800種・1万1千点の海の生物を展示。シャチやイルカ、ベルーガなど海獣のパフォーマンスが人気。16年前に全国の水族館で初めて実施した水槽前で一夜を過ごすナイトステイプランは、これまでに4万人が体験している。
今年、ベルーガ(シロイルカ)展示施設「マリンシアター」と、展示棟「エコアクアローム」をリニューアル。マリンシアターでは、ベルーガが出す超音波をリアルタイムでビジュアル化するディスプレイの導入で、観客が超音波の動きを見ることができる。
日本で唯一、シャチを見ながら食事ができるレストランを改装し、グループホテルのグランビスタホテルから招いたシェフによる新メニューや、セミフルコースの提供といった、食の分野でも満足度が上がっている。
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