昭和の名画節目とトロバスのラストイヤー祝う 大町で8月に「黒部の太陽ウィーク」/長野
立山黒部アルペンルートのなかでもひと際存在感を放つ黒部ダム。今年は、その建設の苦闘を描いた映画「黒部の太陽」上映から50年、そしてダムへ観光客を運んできた関電トンネルトロリーバスが運行を終えるという節目の年を迎えた。ルートの長野県側入口、大町市のプロモーション委員会は8月、これを記念し、「黒部の太陽ウィーク」と題したイベントを開催。地元の誇りを今一度体感できる催しを並べ、節目の年を盛り上げる。
映画「黒部の太陽」は石原裕次郎さんと三船敏郎さんが主演し大ヒットした昭和の名作。ダム建設の苦闘の最初の舞台が北アルプス・後立山連峰を貫く「大町トンネル」で、現在は関電トンネルトロリーバスが観光客を黒部ダムの世界まで運んでいる。バスは54年間の歴史に幕を下ろす。
イベントでは8月1日には、関電トンネルトロリーバスの駅長体験を扇沢駅で実施。1―19日は大町市街地で「黒部の太陽」ロケ写真などを展示する「まちなかギャラリー写真パネル展」、JR信濃大町駅前で映画の予告編の上映や石原裕次郎記念館のグッズの特別販売などを催す「特別展」を行う。会場は同ウィークのインフォメーションセンターにもなっており、来場すると「おおまちのおいしい水・トロバスラストイヤー特別ラベル」がもらえる。
また、同期間は、市内の飲食店などで「破砕ロック」を提供。ダム建設当時、作業員らが好んで飲んだお酒で、往時のムードに浸れる。注文すると特典も付く。
そのほか、祝日「山の日」の11日には、関電トンネルトロリーバス「トロバスラストカウントダウン111日前イベント」をインフォメーションセンターで開催。トロリーバス・インスタグラムキャンペーンのPRとして黒部ダムレストハウスにある顔出しボードが設置されるほか、地元キャラクターの「おおまぴょん」「くろにょん」「アルクマ」の撮影会、駅弁「大糸線の旅」の特別包装紙バージョンの限定販売、長野県産材を使った「マイはし」づくり体験コなど様々なイベントを予定している。
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